沖縄旅行中、台風が接近してしまった…そんな時でも、がっかりしなくても大丈夫です。
実は沖縄には、天気が悪い日でもゆったり楽しめる屋内スポットや過ごし方がたくさんあります。
水族館やショッピングモール、工房体験、ホテル内アクティビティなど、無理なく安全に楽しめる方法をまとめました。
旅先での急な予定変更にも慌てず、沖縄らしい時間をのんびりと過ごしてみてください。
沖縄旅行中に台風直撃…観光はできるの?

沖縄旅行で楽しみにしていたマリンスポーツやビーチ遊びが台風接近で中止になりました。
そのような時、どうすれば良いのでしょうか?
実は、そんな時でも沖縄には「室内で楽しめる過ごし方」がたくさんあります。
ここでは、台風時でも沖縄旅行を無駄にしないためのポイントやおすすめスポット、過ごし方をまとめました。
屋外アクティビティは中止 or 危険が多い
沖縄では台風時、マリンスポーツやビーチ遊びなど屋外アクティビティはほぼ中止になります。
強風や大雨、高潮の危険があるため無理な外出は控えるのが基本です。
安全第一で、屋内での過ごし方を考えておくことが大切です。
実は「室内で楽しめるスポット」が豊富
とはいえ、沖縄には屋内でゆっくり楽しめる観光スポットも意外と豊富にあります。
たとえば、水族館やショッピングモール、やちむん(焼き物)などの工房体験など、天気に左右されずに過ごせる場所がたくさんあります。
ただし、公共交通機関が止まる可能性も考え、ホテルから近い場所を選んでおくことが基本です。
「風が強すぎて移動できない」場合の対処
台風が最接近する時間帯は、タクシーも止まりホテルから出られない場合もあります。
そんな時は、ホテル内のSPAやラウンジを活用したり、部屋で読書や動画鑑賞などをして過ごすのがおすすめです。
あらかじめ、ホテル内施設のチェックやダウンロード済みの動画・本を用意しておくと、より快適に過ごせます。
【ジャンル別】台風でも楽しめるおすすめ沖縄の観光スポット

沖縄旅行中に台風が接近してしまっても、全てが台無しになるわけではありません。
実は、沖縄には室内で楽しめる観光スポットや体験施設が数多くあります。
ここでは、台風時でも無理なく楽しめる屋内スポットや過ごし方をご紹介します。
ただし、天候や交通状況によっては営業が休止になる場合もあるため、最新情報を確認しながら行動しましょう。
水族館・博物館・アート施設
沖縄には、雨や風を気にせず楽しめる水族館や博物館、アート施設も充実しています。
那覇空港近くの「DMMかりゆし水族館」はアクセスが良く、天候が悪い日でも利用しやすい屋内型の水族館です。
ただし、強風域を超える台風接近時は休館する場合もあるため、事前確認をおすすめします。
また、本部町にある「沖縄美ら海水族館」は、大水槽でのジンベエザメ展示など迫力満点で人気の観光スポットです。
ただし那覇市内からは車で約1時間半かかるため、台風接近時は交通状況に注意が必要です。
強風域の段階なら営業していることもありますが、暴風警報発令時は休館や高速道路の通行止め、バス運休が発生する可能性もあります。
遠方から向かう場合は特に、安全優先で行動してください。
屋内でゆっくりと文化に触れたい方には、「沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)」がおすすめ。常設展では、沖縄の自然や歴史、文化に触れられる展示がそろっており、観光と学びを兼ねた時間を過ごせます。企画展は定期的に入れ替わるので、訪れるたびに新しい発見があります。
ショッピングモール・グルメ・カフェ

屋内型のショッピングモールやグルメスポットも、台風時に活躍する過ごし方のひとつです。
豊見城市の「イーアス豊崎」は、大型ショッピングモールに「DMMかりゆし水族館」や「リトルユニバースおきなわ」も併設されており、家族連れにも人気です。
ただし海沿いに位置しているため、暴風時は休館になることがあります。
北谷町の「アメリカンビレッジ」も定番スポットです。
こちらは敷地が広く、屋根付きエリアもありますが、完全屋内型ではないため、天候の状況に応じてお店が閉まることもあります。
那覇中心部では「国際通り屋台村」が人気ですが、こちらは半屋外型となっています。
雨が小降りになったタイミングなどに立ち寄るのがおすすめです。
工房・体験スポット

天候が悪い日こそ、屋内でじっくり楽しめる「ものづくり体験」も沖縄旅行の思い出になります。
特に人気なのがシーサー作りや焼き物、琉球ガラス体験など、沖縄らしい工芸品づくりです。
たとえば、那覇市内にある「シーサー陶芸体験工房 琉球窯」では、自分だけのオリジナルシーサーを作ることができます。
手びねりで形を作り、色を付ける工程まで体験できるので、家族連れにもおすすめです。
予約なしでも体験可能ですが、予約優先でご案内となるため、天候が崩れそうな時は事前予約がおすすめです。WEB・電話どちらでも受け付けています。
また、読谷村の「Gala青い海」内にある「陶芸工房てぃーだ」では、沖縄ならではの焼き物づくりが楽しめます。
工房のスタッフが丁寧にサポートしてくれるため、初心者でも安心です。
予約状況によっては当日受付が難しい場合もあります。
台風接近時などは電話で最新の営業状況を確認してから訪れると安心です。
さらに、琉球ガラスの吹きガラス体験ができる「琉球ガラス村」(糸満市)も人気スポットです。
好きな色や形を選び、自分だけのガラス作品を作ることができます。天候を気にせずゆったり体験できるのが魅力です。
予約制ではありませんが、混雑時や台風などの悪天候時は、営業日や営業時間が変更になる場合があります。
事前に電話などで確認しておくと安心です。
また、急な予定変更にも柔軟に対応してくれることがあるため、予約や問い合わせ時に確認しておくとより安心です。
体験型スポットは予約制のところも多いため、台風が近づく予報が出た時点で早めに問い合わせ・予約しておくのがおすすめです。
手作り体験工房てぃあんだー などもおすすめです。
また、食文化を体験できるスポットとして「沖縄そば作り体験」も人気です。自分で麺をこね、切り、茹でるところまで体験できる本格派から、気軽に参加できるコースまで、施設ごとに内容や所要時間が異なります。食品のためどこもキャンセルは基本的にできない施設となります。
特におすすめの施設は以下の通りです。
「もとぶ元気村」(本部町)
「ゆしゆし」(恩納村)
「屋我地エコツーネット」(名護市)
「むら咲むら・あじま屋」(読谷村)
ローカル銭湯・リラクゼーション・ホテル滞在型
台風の影響で観光やショッピングが難しい時は、温泉やスパ、リラクゼーション施設で心と体をリフレッシュするのもおすすめです。
沖縄には、地域の人も利用するローカル銭湯から、宿泊者限定のホテル内スパまで多彩な選択肢があります。
まず、那覇市内なら「琉球温泉 波之上の湯」(那覇市辻)が人気です。
那覇市内では珍しい天然温泉で、宿泊者以外でも利用できるため、旅行中のちょっとしたリフレッシュに便利です。
国際通り近くの「りっかりっか湯」も、地元の人に親しまれる銭湯スタイルで、サウナや大浴場が楽しめます。
「琉球温泉 波之上の湯」や「りっかりっか湯」などは、通常の強風程度であれば営業していますが、暴風警報発令時は休業となる場合があります。
一方、ホテル内スパは基本的に宿泊者優先のケースが多く、宿泊しない場合には利用できないことがあります。
たとえば「ハイアットリージェンシー那覇 スパハナスイ」では、宿泊者向けにアロマトリートメントやボディケアメニューを提供しています。
北谷エリアでは、アメリカンビレッジ隣接の「Terme VILLA ちゅらーゆ」は屋内外の温泉やプール施設を兼ねており、宿泊者以外も利用可能です。
ただし、暴風警報が発令された場合や風速20m/s以上が予想される場合は、安全確保のため休館となります。
また、恩納村や読谷エリアの大型リゾートホテル内にも、スパや大浴場があります。
たとえば「ルネッサンスリゾートオキナワ」や「ホテルムーンビーチ」では、宿泊者専用のリラクゼーション施設が充実しています。
これらの施設は、ホテル滞在中に天候が悪化した場合でも安心して利用できることが多いですが、施設によっては営業時間短縮や利用制限がかかる場合もあります。
那覇・北谷・恩納村エリア別|アクセスしやすい雨天スポット

沖縄旅行中、急な雨や台風で予定変更になっても安心できるよう、エリア別にアクセスしやすい屋内スポットをまとめました。
「那覇市内」「北谷・アメリカンビレッジ周辺」「恩納村・読谷・中部エリア」と大きく3つに分け、地図上でも位置が確認できるようにしています。
ホテルからの移動距離や交通手段も参考にしながら、旅行プランを立てる際にご活用ください。
那覇市内(モノレールでアクセス可)
北谷・アメリカンビレッジ周辺
恩納村・読谷・中部エリア
台風で観光中止…キャンセル・払い戻しの注意点

沖縄旅行中に台風が接近・上陸すると、観光やアクティビティの中止はもちろん、宿泊や交通機関のキャンセル・払い戻し手続きが必要になる場合もあります。
ですが、台風だからといって必ずしも全額返金になるとは限りません。
サービスごとに対応ルールが異なるため、事前にチェックしておくことが大切です。
ここでは主な注意点をまとめましたので、万が一の場合に備えて参考にしてください。
現地ツアー/レンタカー/飲食店のキャンセルルール
台風によるキャンセル対応は、現地ツアー会社やレンタカー会社、飲食店などサービスごとに対応が異なります。
悪天候による中止だからといって自動的に全額返金になるとは限りませんので、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 現地ツアー(マリンスポーツ・観光体験)
→ 催行不可の場合は「全額返金」対応が一般的ですが、自己都合キャンセル扱いになるケースもあります。
前日・当日キャンセルでも返金対応があるか、予約時に必ず確認を。
- レンタカー
→ 台風警報発令中は「特別対応」として、当日キャンセル料無料になるレンタカー会社もあります。
ただし、すべての会社が対象ではありません。
沖縄独自の台風特別ルールを設けている会社もあります。
- 飲食店・レストラン
→ 基本的には「当日キャンセル料なし」が多いですが、高級店や完全予約制のお店は別途ルールがある場合もあります。
特にコース料理予約時は要注意です。
※いずれも台風接近の予報が出た段階で、各サービス提供元に早めに問い合わせるのがおすすめです。
じゃらん/楽天トラベルなどの返金対応
ホテル予約サイトや旅行代理店を通じた予約の場合、台風による特別対応が設定されることがあります。
特に、
じゃらんnet/楽天トラベル/一休.com
などの大手予約サイトでは、「台風特別対応」の案内が出ることがあります。
ただし、すべての宿泊施設が一律対応ではなく、各ホテルやプランによって異なるため注意が必要です。
詳細は、別記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
旅行保険・クレカ補償でカバーできるか?
台風など自然災害による旅行中断やキャンセルについては、旅行保険(海外旅行保険・国内旅行保険)/クレジットカード付帯補償が適用される場合があります。
ただし、補償条件や金額は保険会社やカード会社ごとに違います。
契約内容を事前に確認し、必要なら追加で保険加入することも検討しましょう。
旅行保険・クレカ補償についても別記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
台風当日の過ごし方|地元民おすすめの暇つぶし

台風当日は外出が難しくなることが多いため、無理に観光を続けるよりも、沖縄ならではの「屋内でのんびり過ごす時間」を楽しむのがおすすめです。
ホテル館内やカフェ、文化に触れるスポットなど、無理なく安全に過ごせる方法をまとめました。
ホテルでできること(館内アクティビティ・読書・作業)
台風が接近すると、外出は危険が伴います。そんな時は宿泊しているホテル内でできることに目を向けてみましょう。
館内プールやジムを利用する
沖縄のリゾートホテルやシティホテルでは、屋内プールやジム施設を備えているところも多くあります。
特に大型ホテルでは天候に左右されず、体を動かしてリフレッシュできます。
レンタルDVDや本の利用
ホテルによっては、客室で楽しめるDVDの貸し出しや、ロビーやカフェスペースに設置されたライブラリーコーナーが用意されていることも。
読書や映画鑑賞を通じて、落ち着いた時間を過ごすのもおすすめです。
仕事や趣味の時間に充てる
もしノートパソコンやタブレットを持参していれば、普段なかなか取れない仕事や趣味の時間に使うチャンスです。
動画鑑賞、写真整理、日記や読書など、静かな環境でゆっくりできるのがホテル内の魅力です。
台風当日は無理に出かけず、館内設備やサービスを活用して、ゆったりとした時間を楽しんでください。
Wi-Fiスポットやカフェでのんびり
ホテルから出歩ける範囲や、台風が比較的落ち着いてきたタイミングであれば、Wi-Fiや電源を利用できるカフェや大型商業施設を訪れるのもひとつの過ごし方です。
おすすめカフェやWi-Fiスポットをまとめたマップも参考にしてみてください。
<iframe src=”https://www.google.com/maps/d/embed?mid=1xr64ARljQ50MxHqkcvORttJTcYWvi-E&ehbc=2E312F” width=”640″ height=”480″></iframe>
スターバックス 那覇メインプレイス店:那覇中心部でアクセス良好です。
Cafe ONE OR EIGH:食やランチも美味しく、レンタルブースなどもあり長居にも◎です。
Cafune:心ほどける、ふんわり優しい時間が流れるカフェです。
Zhyvago Coffee Works Okinawa:アメリカンビレッジ内でおすすめと言えばここ、工房併設でおしゃれな雰囲気です。
American Village:エリア全体にWi‑Fiスポットを複数設置しています。
Good Day Coffee:地元で人気のカフェです。早朝から営業しますが閉店時間(15:00)に注意が必要です。
幸せのパンケーキ ウミカジテラス店:那覇空港近くという立地がポイントです。
イオンモール沖縄ライカム:大型商業施設です。スタバほかカフェが多数あります。
台風にまつわる沖縄文化を知る過ごし方(神事や風習)

沖縄では台風はただの自然現象ではなく、古くから人々の暮らしや文化、信仰に深く結びついてきました。
そんな「台風文化」に触れることで、沖縄らしい時間の過ごし方ができます。
■ デイゴが咲き乱れると強い台風が来る?
沖縄の県花「デイゴ」は、鮮やかな赤い花を咲かせることで知られています。
そして、昔から「デイゴの花が豊作の年は台風が多い」と言い伝えられています。
これは、自然の兆しを読み取る“気象の知恵”のひとつでもあります。
春先にデイゴの花がたくさん咲いていたら、夏の台風シーズンへの備えを早める…そんな風習が今も語り継がれています
■ 沖縄の「風(フール)神」関連行事・場所

沖縄では「フール神(風神)」に台風が穏やかになるよう祈る伝統行事が、各地の拝所(うがんじゅ)や御嶽(うたき)で行われています。
代表的なのが、
那覇市首里の「首里金城町の御嶽」
南城市の「斎場御嶽(せーふぁうたき)」
これらの場所では台風避けの祈りや感謝を込めた祭祀が今も行われ、地域の人々が自然と共に生きる姿勢を感じられます。
■ 建物や暮らしに根付く「台風対策文化」
沖縄の街並みを歩くと、建物の造りにも台風対策がしっかりと根付いていることに気づきます。
屋根は赤瓦で重く積まれ、飛ばされにくい工夫がされています。
コンクリート造の住宅が多く、木造より台風に強い設計です。
サンルームや雨戸付き窓、風向きを考えた建物配置を行うなど、建築段階から対策しています。
また、日常生活でも「雨戸を閉める」「非常食や水を備蓄する」などの習慣が自然と根付いています。
沖縄旅行中にふと目に入るそんな光景も、台風と共に暮らす知恵のひとつです。
まとめ|台風でも沖縄観光はできる!無理せず楽しめる過ごし方を
台風が来ても、沖縄旅行が全く楽しめなくなるわけではありません。
安全を第一に考えつつ、室内スポットやホテル時間を活用して、思い出に残る旅を楽しんでください。