沖縄旅行に行く前に、台風によるLCCの欠航対策はぜひ確かめておくべきポイントです。
せっかく格安チケットを取っても、「台風での欠航で損したくない」「延泊先は確保できる?」「帰りの振替便はすぐ取れるの?」など、気がかりもありますよね。
この記事では、沖縄リピーターの筆者が台風対策をまとめました。
- LCC各社の振替・返金対応について
- 万が一の時の「航空機遅延補償保険」の利用方法
- 欠航になった時の宿泊先の確保対策
しっかり準備をしておけば、トラブルにも慌てず対応できて、心から楽しめる沖縄旅行になります。
旅先での時間を安心して満喫するためにも、出発前にぜひ読んでおいてください。
LCCは台風で欠航しても補償されない?補償ルールと注意点

LCCに限らず、すべての航空会社では、台風などの天候不良による欠航や遅延の場合、宿泊費や交通費の補償は行っていません。これは、補償の対象が「航空会社側に責任のある理由(機材トラブルなど)」に限定されているためです。天候不良のように航空会社が回避できない理由による欠航は対象外となります。
実際に、国土交通省の調査(令和5年4月~6月)では、日本の航空会社の欠航理由のうち、天候によるものが約7割を占めています。こうした欠航すべてに補償を行うのは、航空会社にとって大きな負担となるため、補償の制度は設けられていないのが現状です。
LCCとは?大手と違うビジネスモデル

LCC(格安航空会社)は、2012年にピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンなどが運行を開始したことで、日本でも広く知られるようになりました。既存の航空会社に比べて運賃が安く、交通手段の選択肢を広げる存在として利用者を増やしています。
安さの理由は、さまざまなコストカットにあります。人件費の削減やサービスの簡素化・有料化、荷物の制限などに加え、欠航や遅延時の補償も制限することで運航コストを抑えています。
実際、既存の航空会社では「航空会社側に責任がある場合」補償されますが、LCCでは欠航・遅延による宿泊費や交通費、食事代などが補償されないことが一般的です。LCCは「安い交通手段」を目的としているため、欠航の際の費用は原則として自己負担になる点に注意が必要です。
ただし返金・振替のルールはある(条件付き)
LCCでは、天候などによる欠航・遅延に対して宿泊費や交通費の補償はありませんが、自社便での振替や払い戻しの対応は行われています。ただし、対応内容や条件は航空会社ごとに異なるため、事前に確認が必要です。
例えば、大幅な遅延が発生した場合、自社便への振替や払い戻しが可能となりますが、遅延とみなされる時間の基準や、振替できる日数、往路遅延に伴う復路の変更手続き、返金の申請期限などの条件は各社で異なります。
また、Peachでは「Peachポイント」での返金を選ぶと、追加ポイントが付与されるなどの独自の対応もあります。宿泊費などの補償はないものの、航空券そのものに関する対応は一定範囲で用意されています。
※他社対応との比較を詳しく見たい方は、各航空会社ごとの欠航ポリシーまとめもご参照ください。
またLCC各社のHPはこちらです。
主要LCC主要3社の対応ルール【沖縄便中心】

悪天候による遅延や欠航への対応は、LCC各社で異なります。ここでは、沖縄便を運航する主要なLCCの振替・払い戻しのルールを紹介します。
多くのLCCでは、天候による遅延・欠航の際の振替や返金には手数料がかかりません。これから航空会社を選ぶ際の目安として、またすでに予約済みの場合は「もしものとき」に備える情報として、ぜひ参考にしてください。
Peach(ピーチ)
Peachポイントで払い戻しをすると追加ポイントがつきます。
- 振替 約便の出発予定日の翌日から起算して10日以内
- 返金 搭乗予定日より10日以内
- 遅延基準時間 1時間以上の遅れ発生時
Jetstar(ジェットスター)
返金は支払いカードへの返金か、支払い金額相当のフライトバウチャーの発行です。自身で選択できるのか、航空会社が決めるのか、またどのような時にカードへの返金になるのか、フライトバウチャー発行になるのか条件や決まりの公表がない為、確認が必要です。
- 振替 可能も手続き期間など記載なし 往路振替になった場合復路も可能
- 返金 可能も手続き期間など記載なし
- 遅延基準時間 記載なし
SKY MARK(スカイマーク)
振替は1回に限り可能です。変更後の便が、遅延・欠航となった場合は、再度予約が必要です。
- 振替 30日以内 【変更後の運賃額が購入時より高かった場合、差額請求なし。変更後の運賃額が購入時より安かった場合、差額返金】往路振替になった場合復路も可能
- 返金 10日以内
- 遅延基準時間 1時間
※ソラシド: 30日以内の振替可能も、往路が振替の際、復路の変更は併せて必要
※エアアジア: 天候を理由とした、振替・返金の記載はありません。
【まとめ表】LCC各社の台風欠航対応(振替/払い戻し/補助の有無)
航空会社 | 振替 | 返金 | 遅延基準時間 |
---|---|---|---|
Peach | 〇 予定日の翌日から10日以内 | 〇 予定日から10日以内 | 1時間 |
Jetstar | 〇 ※1 | 〇 | 記載なし |
SKY MARK | 〇 10日以内の手続き ※1 ※2 | 〇 10日以内 | 1時間 |
Solaseed Air | 〇 10日以内の手続き ※1 ※2 ※3 | 〇 ※4 | 記載なし |
Air Asia | 記載なし | 記載なし | 3時間以上 |
※1 往路振替になった場合復路も可能
※2 振替期間は30日以内 往路振替になった場合復路可能
変更後の運賃額が購入時より高かった場合、差額請求なし
変更後の運賃額が購入時より安かった場合、差額返金
※3 振替手続きは1回のみ
※4 予約を変更できる運賃 :航空券購入以降、航空券の有効期間満了日の翌日から起算して30日以内
予約を変更できない運賃:航空券購入以降、予約便出発予定日の翌日から起算して30日以内
航空会社によって、取り扱いの詳細が異なります。HPで確認することをお勧めします。
>>「帰れない」時のリアルな動き方が知りたい方はこちら
LCCの台風欠航時、補償がないときの対応策まとめ
台風で欠航になった場合、「何をどの順番ですべきか」が分からない…という方も多いはず。
以下のフローチャートで、旅行者の行動フローを整理しました。

この手順を把握しておくことで、慌てずに動けるだけでなく、補償申請に必要な準備もスムーズになります。
では、実際にLCCでも使える「補償の手段」について、具体的に見ていきましょう。
宿泊費・延泊・食事代などは出ない
台風などによる欠航の場合、航空会社では宿泊費・延泊・食事代などの補償はなく、すべて自己負担となります。不安な方は、航空会社や民間の保険会社が提供している保険の利用を検討しましょう。
旅行前に保険に加入しておくことで、予定外の出費の負担を軽減でき、安心して旅行の計画を立てることができます。
ただし、保険によって補償内容は異なります。特にLCCを利用する場合は、天候による欠航での旅行キャンセルや宿泊費の補償が含まれる保険を選ぶのがお勧めです。
安心して旅行を楽しむためにも、保険の加入を事前に検討しておきましょう。
空港周辺の宿探しは「台風で混雑→早め確保が重要」
台風で欠航が予想される場合、宿泊先の確保は何よりも優先されます。天気予報をこまめに確認し、欠航の可能性が出た時点で、早めに宿泊しているホテルに相談しましょう。
沖縄の宿泊施設は台風への対応に慣れているところも多く、延泊の可否や追加料金、依頼のタイミングについて丁寧に対応してくれることもあります。ただし、延泊ができない場合や料金が高くなる、空港近くのホテルへ移動したい場合などは急いで手配が必要です。
特に那覇市内や空港周辺のホテルは、欠航が決まるとすぐに満室になることが多いため、早めの手配が重要です。パッケージツアーの場合、他のホテルでの宿泊は割高になる場合もあり、対応は旅行会社によって異なります。ホテル予約サイトの利用も有効です。満室表示でも直接ホテルに電話すると予約できるケースもあります。
とにかく、宿泊先の確保は早めの行動がカギとなります。
>>ホテル代の返金交渉について詳しく知りたい方はこちら
LCC利用者でも使える!台風欠航時の補償手段3選

台風などによる欠航で宿泊費や交通費が自己負担になっても、「もう仕方ない」と諦める必要はありません。
実は、補償に使える保険は意外と身近にあり、うまく活用すれば出費の負担を減らすことができます。
クレジットカードに付帯している保険や、台風に対応した民間の旅行保険などがあります。さらに、欠航証明書の取得など、申請時に欠かせない準備も知っておくことが大切です。
どんな保険が使えるのか、どんな補償内容を選べばいいのか迷っている方は、これから紹介する3つの手段を参考にしてみてください。
① クレジットカードの付帯保険を使う
クレジットカードの中には、旅行保険が付帯しているものがあります。うまく活用すれば、天候による欠航時の補償に使えることもあります。
ただし、すべてのカードに保険がついているわけではなく、補償内容もカードの種類やランクによって異なるため、事前に手持ちのカードを確認することが大切です。
【注意したいポイント】
• すべてのカードに旅行保険は付帯していない
→ 必ずお持ちのカードの補償内容を確認しましょう。
• カードのランクにより補償範囲が異なる
→ ゴールドやプラチナなど上位ランクの方が補償内容は充実。
• 本人のみが対象で、家族は補償外の場合が多い
• 「自動付帯」と「利用付帯」の違いに注意
- 自動付帯:カードを持っているだけで補償される(国内旅行で対応するカードは少数)
- 利用付帯:旅行代金や交通費などをカードで支払った場合にのみ補償される
• パッケージ旅行や宿泊予約の内容によっては補償対象外となる場合がある
旅行前に、カード会社の公式サイトやパンフレットで具体的な条件を確認しておくと安心です。
※旅行保険が付帯しているクレジットカードもありますが、補償範囲や発動条件(自動付帯・利用付帯など)はカードごとに異なります。
>>参考:航空遅延補償付き Jaccs ゴールドカードはこちら
② 民間の旅行保険(台風対応の特約)
民間の旅行保険は掛け捨て型が主流で、比較的安価に加入できるため、特に家族旅行にはおすすめです。
ただし、すべての保険に「航空機欠航費用」が含まれているわけではありません。
沖縄旅行のように台風の影響が予想される地域では、「航空機欠航費用」の補償が付いている保険を選びましょう。ついていない場合は、オプションで追加できるプランを選ぶと安心です。
LCCのPeachやAirAsiaなどが提供する保険にも、欠航時の宿泊費補償が含まれるものがあります。
【注意したいポイン】
トインターネットで簡単に申し込めるので、台風の多い時期に沖縄旅行を計画している方は、事前の準備として保険の検討をおすすめします。
• 年齢制限がある保険もある
• 申し込み期限が決まっている(出発○日前まで など)
• 加入人数に制限がある場合がある
• 補償対象外のスポーツやアクティビティがある
•「航空機欠航費用」が含まれているか要確認(オプション追加が必要なことも)
インターネットで簡単に申し込めるので、台風の多い時期に沖縄旅行を計画している方は、事前の準備として保険の検討をおすすめします。
※保険会社によっては「台風欠航費用」などに対応した旅行保険を用意しています。契約前に補償対象・免責事項をよく確認しましょう。
【比較表】台風欠航に使える3つの補償手段(どれを選ぶ?)
それぞれの保険には特徴や注意点があります。どれが自分に合うかを選ぶ参考として、比較表にまとめました。
保険タイプ | 加入方法 | 欠航時の補償 | 特徴・注意点 |
---|---|---|---|
クレジットカード付帯 | カード所有/利用 | △ (カードによるが比較的少ない) | ・自動付帯/利用付帯の違いに注意 ・国内旅行が付いているかチェック ・利用付帯がほとんど |
民間旅行保険 | 任意加入 | ◎ (オプション可) | ・欠航特約の有無を要確認 ・安価で家族向けも多い ・申し込み時期が決まっている |
LCC提供の保険 | 航空券予約時 | 〇 (Peachなど) | ・航空会社によって補償範囲が異なる ・限定的な場合もある |
>>参考 民間の保険はこちら:東京海上日動 国内旅行損害保険
③ 補償を受けるための申請準備(欠航証明書など)
欠航による宿泊費や交通費を保険会社に請求するには、航空会社が発行する「欠航証明書」が必要です。
欠航証明書の取得方法は航空会社によって異なり、公式サイトからダウンロードできる場合もあれば、空港カウンターや予約センターに問い合わせて入手する必要がある場合もあります。また、発行可能な期間が限られていたり、届くまでに日数がかかることもあるので注意が必要です。
【そのほかに必要となる書類】
• 航空券(または予約確認書)
• 保険会社が指定する申請書類
円滑に保険請求を進めるためにも、必要書類を確認し欠航証明書は必ず取得して、大切に保管しておきましょう。
>>補償内容やおすすめ保険を一覧で見たい方はこちら
LCCで実際に補償された/されなかったされなかった人の体験談まとめ

LCCでは、天候などによる欠航時にスムーズな振替や返金が受けられないこともあります。実際の体験談には、返金がバウチャーのみだったり、支払いがクレジットカード払いの場合、手数料が差し引かれて満額返金されなかったという声も。ここでは、LCC各社を利用した際のリアルなケースを紹介します。旅行前の参考にしてみてください。
Peachでバウチャー+クレカ保険が使えた事例
PeachはPeachポイントでの払い戻しであれば、追加でPeachポイントが付与されるためお得です。
Jetstar返金だけ+保険なしで泣き寝入りの事例
Jetstarは振替便が思うように進まない、返金も順調に行かないなど納得できないことも多いようです。
SNSの声/5ch口コミ/旅行ブロ グ
欠航でのキャンセル待ちの振替手続きが出来るまで、空港に何日もいくのが大変と言う意見が多く見られます
まとめ|LCCは補償なしが基本。でも備えでリスク回避できる!

沖縄旅行では、台風による欠航リスクが避けられません。特にLCCの利用では、予定外の出費や宿探しなど、旅行者自身の負担が大きくなることもあります。
だからこそ、旅行保険への加入や振替・返金のルールの事前確認、そして欠航になった場合は延泊先の早めの確保が大切です。準備次第で損失や不安を最小限に抑えることができます。
LCCで旅を楽しむためには、「自己防衛」が鉄則。出発前のちょっとした備えが、いざという時にあなたを助けてくれます。