台風が近づくと「飛行機は欠航になるかな?」「欠航が決まるのはいつ?」と不安になりますよね。欠航の判断は天候だけでなく、風向きや風速、さらには空港周辺の交通状況など、さまざまな要因が関係しています。
この記事では、飛行機が欠航になる条件や決まり方をわかりやすく解説し、欠航した時の振替やキャンセルの方法、欠航する前に知っておくと安心できるポイントまで具体的に紹介していきます。
台風で飛行機が欠航になる基準は?

台風が来た際、飛行機が欠航になる明確な基準は設けられていません。欠航の判断は各航空会社の判断になります。
ただし欠航に明確な基準はありませんが風の向きや風速などいくつかの条件が重なって欠航が決まるようです。
それでは欠航が決まるいくつかの条件とはなんでしょうか?以下で詳しく解説していきます。
欠航になりやすい条件

風向きと風速
台風が来た際、注目したいのが風向きと風速です。飛行機は構造上、後ろからの風には強いですが、横からの風には弱くなっています。横風が15〜20mの場合は注意しましょう。対して、向かい風の場合は風速制限はありません。また、風速が25mを超える場合は地上での業務に影響するため、欠航になる可能性が高いです。
台風の際には風向きと風速に注目すると、飛行機が欠航になるか予想できます。
高速道路や公共交通機関の運行状況
高速道路が通行止めの際や鉄道が運休になっている時は欠航になることが多くなります。
通常、空港で預かった荷物を飛行機に受け渡す作業や飛行機の安全確認は、雨風が凌げない駐車場内で行われます。高速道路や鉄道が止まるような雨風の中、飛行機の安全確認や荷物の受け渡しは困難なため欠航しやすくなります。
欠航するか気になる場合は、高速道路や鉄道の運行状況をみるのも良いでしょう。
台風で飛行機が欠航になる確率は?

参照元>>農林水産省 飛行機の遅延と欠航について
国土交通省の発表によると、台風シーズンの欠航率はほとんどの航空会社が2〜3%と低いことがわかります。つまり、台風シーズンだからと言って飛行機の利用を避けるほどではないということが言えます。
台風の中飛行機が飛んでも大丈夫?

産経新聞によると、世界の航空機事故の確率は88万便に1件の確率と言われており、死亡リスクは580万便に1件と極めて低い確率になっています。横風による揺れなどは考えられますが、比較的安全だと考えて問題ありません。詳しくは下記リンクをご覧ください。
世界の航空機事故「580万便に1件」の死亡リスク IATA、2024年最新統計 – 産経ニュース
飛行機の欠航はいつ決まる?

台風が直撃する場合、早くて2日前〜当日に欠航が決まります。
しかし状況によっては、1時間前に欠航が決まる場合もあるため、ギリギリまで欠航するかどうかわからない場合は航空会社に問い合わせてみましょう。
飛行機が欠航か調べる方法

最新の情報は航空会社公式のウェブサイトまたは公式アプリで確認できます。電話での確認も可能なので、急ぎの場合は電話で確認すると安心です。
そのほかにも予約の際に登録したメールアドレスにメールが来たり、電話番号に通知がくることもあるので、こちらもチェックしておきましょう。
欠航が決まった際にすること

別の便への振替
台風が原因で欠航になった場合、航空券の振替ができます。ただし振替を行う場合は、国内線、国際線ともに*出発予定日の10日前に手続きを済ませておく必要があります。
振替は空港のカウンターや電話で行うことが可能ですが、急ぎの場合は空港のカウンターで行うのがおすすめです。また、同じように振替を考えている人は多数いるので、混雑する可能性があります。振替の際は迅速に行動するよう心がけましょう。
※格安航空の場合は期限が異なることがあります。詳しくは航空会社にお問い合わせください。
チケットの払い戻し
振替を行わない場合はキャンセルを行いましょう。キャンセルは搭乗予定日から40日以内のところがほとんどです。格安航空券の場合は期限が異なることがあるので、利用規約などを読み確認しましょう。
振替時と同様、混雑している場合があるので、急ぎ出なければ後日に行うのがおすすめです。また、航空会社によりますが、キャンセルはホームページや電話でも可能です。
※航空券によっては払い戻しができない場合があります。詳しくは各種航空会社にお問い合わせください
注意したいポイント

欠航した時の宿泊費について
天候による欠航は航空会社の問題ではなく不可抗力となります。そのため、欠航によってホテルなどに宿泊しても航空会社は基本的に宿泊費などの補償をしてくれません。どうしても心配な場合は旅行保険に加入しておきましょう。
欠航が決まる前の対応について
格安航空は基本的に飛ぶか飛ばないかの判断しかありません。なので、飛ばないと思って家でゆっくりしていると、当日に飛ぶことになり、自己都合のキャンセル扱いになる場合があります。
格安航空券をご購入の場合は、できるだけ空港に向かうようにしましょう。
欠航前に知っておきたいポイント

欠航が決まらなくてもキャンセル料が無料になる場合がある
大手航空会社では、台風が近づいているときに「手数料なしでキャンセル・振替ができる案内」が数日前から発表されることがあります。これは航空会社のホームページで確認でき、発表されていれば、実際に便が飛ぶかどうかに関係なく、無料でキャンセルや振替が可能です。
手続きはホームページからではなく、電話で行うのがおすすめです。混雑してつながらないことも多いので、その場合は画面をスクリーンショットや印刷して残しておきましょう。後日、「無手数料のルールが出ていたのでキャンセル(または振替)したい」と伝えれば、無料で手続きできます。
振替時にはオンラインで先に席の確保をしておく
当日に欠航が決まった場合は、まず席の確保をしておくと安心です。なぜなら、当日に欠航が決まった場合、多くの人が一斉に振替やキャンセルの手続きを行うため、空港のカウンターや電話がつながりにくくなってしまうからです。
そこでおすすめなのが、航空会社のホームページやアプリで先に仮予約しておく方法です。これなら、空港のカウンターや電話がつながらなくても確実に席の確保ができ、後で仮予約した時の予約番号と振替したい旨を伝えれば無料で手続きが可能になります。
このように、事前にオンラインで席の確保をしておくことで混雑に巻き込まれず、安心して振替を行うことができます。
まとめ
飛行機が欠航する明確な基準はありませんが、風向きが飛行機に対して強風の横風の場合や、鉄道、高速道路が通行止めの場合は欠航となることがあります。
欠航は早くて2日前〜当日に知ることができ、欠航がわかった際には忘れずに振替またはキャンセルの手続きを行いましょう。
また、振替を行う際には航空会社のホームページやアプリで先に仮予約して席を確保しておくと、混雑を避け安心して振替を行うことが可能です。 ただし、振替した際の宿泊費は自己負担になりますので、その点はご注意ください。