この記事では、沖縄旅行中に台風が来て帰れない時の「今すぐにやるべきこと」について分かりやすく解説していきます。
- 飛行機の欠航はどうやって確認する?
- 延泊するにはどうしたらいいの?交渉のコツは?
- 航空会社の対応は?
- クレカ付帯保険、旅行保険は利用できる?
など、確認事項がたくさんあって慌ててしまいますよね。この記事を読めば、このような時にまず何から取り組めばよいのか、順番に漏れなく確認することができます。
沖縄旅行中に台風で帰れない、という突然の事態に慌てずに済むよう、ぜひブックマークしておいてくださいね。
沖縄 台風で帰れない人が今すぐやるべきこと【3ステップで解説】
沖縄で台風により帰れない人は、
- 航空会社の最新情報の確認
- 滞在先の確保
- 振替・払い戻し・保険の確認
をしましょう。
ステップ1:まずは航空会社の最新情報を確認
飛行機の欠航の判断は航空会社によりますので、各航空会社の運行状況を公式サイトで確認しましょう。
主な航空会社の運行状況の案内リンクになります。(2025年7月現在)
- JAL JAL | 運航状況のご案内(国内線)
- ANA ANA|国内線運航状況のご案内
- Peach Peach|運航状況のご案内
また各航空会社のアプリを取っておくこと、各航空会社のLINEを登録し、通知を取っておくことも有効です。空港での放送案内も確認しておきましょう。
ステップ2:ホテル・滞在先の確保【当日分から確保を】
飛行機の欠航が確認されたら、すぐに滞在先の確保をしましょう。
延泊を交渉するなら電話が有効です。
ネットでは満室でも、実際は空いているということもあるためです。沖縄に来れなくなった人がキャンセルした所にタイミングよく入れる可能性もあるので、電話で交渉してみましょう。
しかし空きがなく延泊できない可能性もあります。その際は、安く済ませるのであれば空港周辺でビジネスホテルやゲストハウスを探すのも一つの方法です。市内で取れない場合は那覇市以外の選択肢も考えましょう。
非常に強い台風の場合は避難所が設置される可能性もあるためそちらの利用も検討しましょう。
参考:災害時の避難場所|那覇市公式ホームページ (2025年7月現在)
その他、ネットカフェやスーパー銭湯などの24h施設も検討できます。
ステップ3:振替・払い戻し・保険の確認
次に飛行機の振替や払い戻し、保険について確認しましょう。基本的には欠航や大幅遅延が決まると手数料なしで振替や返金が可能です。
▼各社の公式対応ページ(2025年7月現在)
また、「 クレジットカード付帯保険」「旅行保険」が利用できるか確認しましょう。
- クレジットカード付帯保険…必要書類を提出すれば、「宿泊費用」「食事代」「ホテルやツアーのキャンセル料」などが補償されます。
詳しい補償内容は以下ページで確認できます:
→ SMBCカード公式|飛行機の遅延・欠航時の補償内容まとめ
保険を利用するには、カード会社の引受保険会社窓口に電話する必要があります。そのため万が一に備え、事前にカード会社の引受保険会社窓口の番号を控えておきましょう。そしてお金は一旦立て替え、後日申請書を提出します。そのためレシートは必ず取っておきましょう。
- 旅行保険…航空機の欠航や遅延によりやむを得ずスケジュールを変更した場合に、宿泊代や交通費などを補償してもらえるオプションがあります。「航空機遅延費用」「航空機欠航費用」といった名前のものです。このような保険に入っている場合はすぐに保険会社へ連絡をし、補償が受けられるか確認しましょう。
沖縄 台風で欠航になる条件とは?【帰れなくなる確率と基準】

欠航になる条件は航空会社によりますが、大手会社では早めに欠航し、運航再開までにも時間がかかる傾向にあります。
飛行機が飛ばない基準(風速・台風の位置など)
一般的に、風速20m/sを超えると航空機の離発着に大きな影響が出やすくなり、欠航するケースも多く見られます。実際には風向や機材、空港設備、航空会社の判断にもよるため一概には言えませんが、ひとつの目安として、参考程度に考えていただくと良いです。
参考:Travelist「飛行機は台風で本当に飛ばなくなる?欠航・遅延の条件とは」
JAL・ANA・LCCごとの欠航傾向と対応
JALやANAといった大手航空会社では、欠航する際は早期判断をする傾向があるようです。そのため台風が直撃する前から運行状況を確認しておくと、早く対処することができると思われます。
LCCの場合は欠航が直前判断である傾向があるため、直前までこまめに運行状況を確認したほうがよさそうです。
過去の欠航傾向(例:2023年台風6号では…)
過去には欠航により最大3日間帰れない事例もありました。
2023年の台風6号では、7月31日から相次いで欠航し、1日、2日は全欠航、運航再開が8月3日でした。
その後台風はUターンし、再び沖縄に接近。その結果、5日、6日に那覇空港・宮古島・石垣島に発着する飛行機はすべて欠航になりました。台風で欠航になった場合、運航再開までに2~3日かかることがあると認識しておいたほうがよいかもしれません。
延泊が決まった人へ|現地で困らないためのチェックリスト
延泊が決まったら、「宿泊延長の交渉」を行いましょう。延長ができなかった場合は別の宿泊先を探しましょう。また「レンタカー・ツアー・アクティビティの対応」「買い出し・食料調達」を行いましょう。
宿泊延長の交渉ポイント
宿泊延長の交渉の際は、「電話ですること」がポイントです。
ネットでは満室でも、実際は空いているということもあるためです。沖縄に来れなくなった人がキャンセルした所にタイミングよく入れる可能性もあるので、電話で交渉してみましょう。
宿泊延長ができない場合、 別の宿を探すことになります。その際は複数の予約サイトの併用が有効です。
レンタカー・ツアー・アクティビティの対応
レンタカーの返却や乗り捨ての相談は早めに行いましょう。
またパッケージツアーを予約していた場合、対応は旅行会社によりますので、キャンセルポリシーと返金対応を事前に確認しておきましょう。
台風下の買い出し・食料調達の注意点
買い出しは、台風が直撃する前に済ませるのが鉄則です。地元民は慣れており買い出しが早いため、お店から商品がなくなってしまう前に確保しておきましょう。
また ATMが停止するリスクに備え、早めに引き出し現金を確保しておくことも有効です。
沖縄から帰れない時の振替・補償・保険の活用法

台風で飛行機が欠航になり帰れない場合、振替や返金対応をしてもらえます。
またクレジットカード付帯保険や旅行保険も活用すれば、宿泊費用やホテル代、ツアーのキャンセル料など補償してもらえる可能性もあります。
航空会社での対応(振替/返金/宿泊費補填)
台風で欠航になった場合、基本的には振替や返金がWebサイトから可能です。
航空会社 | 振替 | 返金 |
---|---|---|
JAL | Webサイトで変更・払い戻しができない航空券や、便出発前までに変更・払い戻しができなかった場合は搭乗日から30日以内であれば手続き可能 航空券の有効期間または出発予定日の30日以内のどちらか長い方の便へ変更が可能 | 搭乗日から30日以内であれば手続きが可能 |
ANA | 変更手続期間は出発予定日から10日以内 航空券の有効期間と出発予定日+30日のどちらか長い方への変更が可能 | 予約便出発予定日から30日以内(ANAウェブサイトでは10日以内)に払い戻しの手続き(便の遅延・欠航決定以降にお手続き可能) |
Peach | 振替受付可能期間:予約便出発予定日の翌日から起算して10日以内 振替便指定可能期間:予約便出発予定日の翌日から起算して10日以内の空席のある便 | 手続きは搭乗予定日より10日以内 |
▼各社の公式対応ページ(2025年7月現在)
LCCでも大手でも、普通の航空券(最安プラン)だけでは、宿泊費・食事代などの補償は基本的にはありません。
しかし大手の場合、JALパックなどの旅行商品や有料オプションをつけていれば補償が受けられるケースもあります。
一方LCCは、基本的には補償オプションがないのが前提です。しかし一部の有料プラン(例:Peachの「バリューピーチ+」など)には補償が含まれている場合があります。
クレカ付帯保険と旅行保険の適用条件
クレジットカードの中には、悪天候による欠航時の補償がついているものがあります。それが「航空便遅延保険」と呼ばれるものです。一般的には代替便が6時間以上用意されない場合に宿泊費用、食事代、ホテルやツアーのキャンセル料などが補償されます。
→参考(2025年7月現在):SMBCカード公式|飛行機の遅延・欠航時の補償内容まとめ
航空便遅延保険は自動付帯・利用付帯の2種類があり、
- 自動付帯→保険が自動で付く
- 利用付帯→カードで航空券を購入している場合に限定して付く
という違いがありますので自身が利用できるか把握しておきましょう。
また保険会社が提供する「国内旅行保険」に加入する場合、「航空機遅延費用補償」や「航空機遅延費用補償」とよばれる商品をオプションで付けることができます。旅行中の飛行機の遅延、欠航によって発生した宿泊費や食費などを一部負担する保険です。
詳細な適応条件や補償内容は保険会社によって異なるため、自身の加入している保険の内容を確認しましょう。基本的には6時間以内に代替の航空機に搭乗できた場合は補償の対象にはならないようです。
→参考(2025年7月現在):グッドカミング|国内旅行保険について(台風による遅延・欠航に対する補償)
保険が効かないケース
大手の場合、JALパックなどの旅行商品や有料オプションをつけていれば保証が受けられるケースもありますが、普通の航空券(最安プラン)だけでは、宿泊費・食事代などの補償は基本的にはありません。
またLCCは、一部の有料プランをのぞき、基本的には補償オプションがありませんのでご注意ください。
帰れなかった人の体験談はコチラで紹介しています
台風で帰れなかった実例(空港泊・避難所・缶詰生活など)は、別記事で詳しく紹介しています。
→ 内部リンク:【沖縄 台風 帰れない 体験談まとめ】
沖縄 台風で帰れない人向けQ&A
沖縄旅行中、台風で帰れなくなった人の疑問を解決します。
- ホテルに空きがない時は?
-
那覇市外や民泊、ゲストハウスを視野に入れましょう。避難所情報は市・県の防災HP等で確認できます。
- 旅行会社経由の予約はどうなる?
-
ツアー会社経由のキャンセル・返金対応は規約により異なるため、即時問い合わせをしましょう。
- LCCは補償がないって本当?
-
LCCでは原則補償はなく自己負担です。有料プラン加入時に限り一部補償されるケースもあるため、自身のプランを確認しましょう。
- 何日帰れなくなることがある?
-
台風通過後も滑走路や機材の影響で1〜2日欠航が続くケースがあります。
まとめ|沖縄 台風で帰れない時は「冷静に3つの対処を」
沖縄で台風により帰れない人は、
- 航空会社の最新情報の確認
- 滞在先の確保
- 振替・払い戻し・保険の確認
の3つの対処を冷静に行いましょう。
詳しい対処の仕方に迷った場合は、この記事に戻ってきてチェックしてくださいね!