沖縄本島のほぼ中央に位置する恩納村は、リゾートホテルが立ち並ぶ人気エリアです。しかし、美ら海水族館までは意外と距離があり、「車なしで行けるの?」と不安になる方も少なくありません。実際、レンタカーを使えばスムーズにアクセスできますが、車を利用しない場合でも方法はあります。
恩納村は那覇市からも美ら海水族館からも中間地点にあたるため、アクセスに少し工夫が必要です。ですが安心してください。路線バスや高速バス、観光バスツアー、タクシーや配車アプリなど、複数の移動手段があり、それぞれ所要時間や費用、便利さに違いがあります。
この記事では、恩納村から美ら海水族館へ車なしで行く方法をまとめ、時間や料金の目安をわかりやすく比較できるようにご紹介します。この記事を読めば、自分の旅行スタイルに合ったアクセス方法が見つかり、スムーズに水族館を楽しむことができますよ。
恩納村から美ら海水族館までの距離・所要時間の目安
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1zsZbOUwFi1Q4fn13eOdxNKYpbffj5sw&usp=sharing恩納村から美ら海水族館までは、直線距離にすると約40〜50kmほど。車を利用すれば高速道路を使っておよそ1時間20分前後で到着できます。しかし、車を利用しない場合はバスの本数や乗り換えが限られるため、2〜3時間かかるケースが一般的です。
地図で見てもわかるように、恩納村は那覇空港からも美ら海水族館からも中間地点にあたります。そのため、「空港からの直行バスにそのまま乗って到着」というわけにはいかず、どうしても一度那覇市内や名護市を経由してアクセスする必要があるのです。
車利用と車なしの違い
- 車あり:高速道路を経由して最短ルートで移動可能。時間のロスが少なく、途中で観光地に立ち寄るのも自由。
- 車なし:バスやタクシーを組み合わせる必要があり、待ち時間や乗り換えで時間がかかる。さらに、バスは1時間に数本程度しか運行していない区間もあるため、時刻表の事前チェックが必須。
つまり、距離自体はそれほど遠くないのですが、車なしの場合は「交通機関の便数の少なさ」が最大のハードルとなります。
車なしアクセス方法の種類

恩納村から美ら海水族館までは、車がなくてもいくつかの移動手段があります。それぞれの特徴や料金、所要時間を比較しながら、自分の旅スタイルに合う方法を選びましょう。
(1) 路線バス利用
恩納村から直接、美ら海水族館方面へ向かうバスは限られており、多くの場合は名護市での乗り換えが必要です。
- 主な路線:琉球バス交通・沖縄バスが運行
- 所要時間:およそ2.5〜3時間
- 料金目安:片道約2,000円
- 注意点:本数が少なく、1時間に1本程度しかない区間もあるため、事前の時刻表チェックが必須
名護〜美ら海水族館区間は観光シーズンに混雑することがあり、立ち乗りになるケースもある(スーツケースがあると特に不便)
朝夕の通勤・通学時間帯は学生や地元客で混みやすい
📝 ポイント:名護バスターミナルでの乗り換え
那覇や恩納村からのバスは多くが 「名護バスターミナル」 に到着します。ここが美ら海水族館行きの主要な乗り換え拠点です。出発地を「名護市内」とだけ検索すると停留所が複数表示されて迷いやすいため、必ず「名護バスターミナル」を指定するのが安心です。
名護バスターミナルからは、
- 65番 本部半島(渡久地)線
- 66番 本部半島(今帰仁)線
- 70番 備瀬線
- 76番 瀬底線
などを利用し、「記念公園前」または「美ら海水族館前」で下車します(所要時間約45〜60分)。
(2) 高速バス+路線バス
一度那覇空港や那覇市内まで南下し、そこから高速バスに乗って名護バスターミナルへ向かい、さらに路線バスに乗り換えて美ら海水族館を目指す方法です。
- 所要時間:合計で約3時間
- 料金目安:片道3,000円前後
- メリット:高速バスはWi-Fi・トイレ完備の車両が多く、長時間でも快適に過ごせる
- 応用編:那覇市内観光と組み合わせて「半日観光+美ら海水族館」というプランにすることも可能です。
(3) 観光バス・日帰りツアー
恩納村のリゾートホテル発着で、美ら海水族館まで直行できる日帰りバスツアーがあります。
- メリット:乗り換え不要・入館料込みプランも多い・主要ホテルから出発できる
- デメリット:発着時間が決まっており、自由度が低い
- 料金目安:1人あたり5,000〜7,000円程度(入館料込み)
効率的に観光したい方や、初めて沖縄を訪れる方におすすめです。
観光バスツアーの調べ方
- 旅行会社の公式サイト:JTB・HIS・近畿日本ツーリストなど
- 旅行予約サイト:楽天トラベル・じゃらんnet
- 体験予約サイト:VELTRA(ベルトラ)、アソビュー!
- ホテルのフロント:宿泊者限定プランや提携バスツアーあり
- バス会社公式サイト:沖縄バス、琉球バス交通でも観光プランを掲載
👉 複数のサイトを比較すれば、料金・立ち寄り観光地・発着ホテルが自分の旅に合うかどうかチェックできます。
(4) タクシー・配車アプリ
恩納村から美ら海水族館まではタクシーで約1時間強。距離が長いため、料金は片道1万〜1万5,000円前後かかります。
- メリット:ドアtoドアで移動でき、荷物が多いときや小さな子ども連れに便利
- デメリット:料金が高め
- 節約のコツ:3〜4人で利用して割り勘にすれば、1人あたりの負担は観光バスと大差なくなることも。
- 予約方法:
- DiDiタクシー(アプリ):https://didimobility.co.jp/
- JapanTaxi(GOアプリに統合):https://go.goinc.jp/
- ホテルのフロントから手配も可能
- DiDiタクシー(アプリ):https://didimobility.co.jp/
👉 アプリから事前に料金見積もりができるので、予算の目安を立てておくと安心です。
村恩納から美ら水海族館:車なしアクセス比較表
移動手段 | 所要時間 | 料金目安(片道) | メリット | デメリット |
路線バス | 約2.5〜3時間 | 約2,000円 | 安い/地元の雰囲気を味わえる | 本数が少ない・乗り換えあり |
高速バス+路線バス | 約3時間 | 約3,000円 | 快適(Wi-Fi・トイレ付)/途中観光も可 | 那覇や名護を経由するため時間がかかる |
観光バス・日帰りツアー | 1日ツアー | 5,000〜7,000円(入館料込) | 乗り換え不要/ホテル発着/効率的 | 時間が固定され自由度が低い |
タクシー・配車アプリ | 約1時間強 | 1万〜1.5万円 | ドアtoドアで快適/荷物や子連れに便利 | 高額 |
時間帯・季節別の注意点

恩納村から美ら海水族館へ車なしで向かう場合、移動時間だけでなく「いつ行くか」も大事なポイントです。観光シーズンや天候によって、快適さが大きく変わるので注意しましょう。
観光シーズン・土日祝の混雑
- 夏休みやゴールデンウィークなどは、バスや観光ツアーが混雑し、乗り換えの待ち時間も長くなりがちです。
- 美ら海水族館は 午前10時〜正午頃が最も混雑 しやすく、入館までに行列ができることもあります。
混雑を避けるなら午後が狙い目
- 比較的空いているのは 午後2時以降。大水槽「黒潮の海」やイルカショーも、午前よりはゆったり見られることが多いです。
- ただし午後遅めに入館すると、帰りのバスの本数が減るため要注意。午後2時頃に入館し、夕方5時頃に切り上げると「空いている+帰りも安心」というバランスが取りやすいです。
冬季や台風シーズン
- 冬は運行本数が少ない区間もあるため、必ず時刻表を確認してから移動しましょう。
- 台風接近時はバスやツアーが運休になることもあり、事前に「のりものNAVI沖縄」や公式サイトで運行情報をチェックしておくと安心です。
車なし旅を快適にするコツ

恩納村から美ら海水族館へ車なしで行く場合、事前の準備とちょっとした工夫で旅がぐんと快適になります。以下のポイントを押さえておきましょう。
(1) バス時刻を事前に調べる
沖縄の路線バスは本数が少なく、特に夕方以降は運行が限られています。前日までに必ず時刻表をチェックして、乗る便をある程度決めておくのがおすすめです。
ここで役立つのが、旧「バスなび沖縄」がリニューアルされた 「のりものNAVI Okinawa」。
- 出発地と目的地を入力するだけで、バス・モノレール・タクシーを組み合わせた最適ルートを検索できます。
- 運賃や所要時間も自動で表示されるので、料金の目安も立てやすいです。
- サイトはスマホにも対応しているため、旅行中でもサッと調べられます。
(2) 帰りのバスは早めに乗る計画を
美ら海水族館を閉館まで楽しみたい気持ちはありますが、名護から那覇方面へのバスは夕方以降に本数が激減します。帰りの便を逃さないためには、観光を少し早めに切り上げて、午後5時頃までにはバスに乗る計画を立てておくと安心です。
閉館時間まで滞在したい場合の注意
どうしても閉館時間(19時〜20時台)まで滞在したい場合は、以下の方法を検討しましょう。
- 名護市内に一泊して翌日移動
恩納村のホテルに荷物を置いたままでは不便なので、行程を調整して「恩納村 → 名護泊 → 美ら海水族館」と組むのがおすすめ。途中で荷物を持ち歩く場合は、名護バスターミナルや一部観光施設のコインロッカーを活用すると身軽に観光できます。 - タクシーや配車アプリを利用
恩納村まで直行できますが、料金は片道1万円以上が目安。複数人で割り勘すれば、終バスを気にせず滞在できる現実的な選択肢です。
(3) 支払い方法を確認
沖縄の路線バスは、まだ一部区間で交通系ICカードが使えないことがあります。小銭や1,000円札を用意しておくとスムーズに支払えます。最近はQRコード決済に対応しているバスも増えているので、事前にチェックしておくと安心です。
(4) 荷物は最小限に
長時間の移動では荷物が多いとストレスになります。必要なものだけを持ち歩き、スーツケースはホテルに預けて身軽に動くのがおすすめです。
モデルコース例

恩納村から美ら海水族館へ車なしで向かう場合、道中で立ち寄れる観光地を組み合わせると、移動時間も「観光の一部」として楽しめます。ここでは代表的なモデルコースを紹介します。
コース例①:王道の観光満喫プラン
- 午前:恩納村出発 → 路線バスで名護市へ移動
- 昼頃:名護市内でランチ(名護そば・タコライスなど)
- 午後:路線バスで美ら海水族館へ
- 館内観光:「黒潮の海」大水槽・イルカショー・マナティ館などを見学
- 夕方:バスで恩納村へ戻る(午後5時台の便がおすすめ)
👉 ポイント:午前中の移動+午後入館にすることで、混雑ピークを避けつつ夕方には安心して帰れます。
コース例②:自然とセットで楽しむプラン
- 午前:恩納村出発 → バスで名護市へ
- 途中立ち寄り:備瀬フクギ並木を散策(レンタサイクルも可能)
- 午後:美ら海水族館で観光
- 夕方:余裕があれば古宇利島へバスやタクシーで足を延ばす
- 夜:名護市内に宿泊 or タクシーで恩納村へ戻る
👉 ポイント:閉館まで滞在したい人は、名護に宿泊するのがおすすめ。荷物はバスターミナルのコインロッカーに預ければ安心です。
コース例③:観光バスツアー活用プラン
- 朝:恩納村のリゾートホテル発 → 観光バスに乗車
- 日中:美ら海水族館+古宇利島や今帰仁城跡などを効率的に周遊
- 夕方:ホテルに戻る
👉 ポイント:移動の不安がなく、効率重視の人にぴったり。小さなお子さん連れや初めての沖縄旅行にもおすすめです。
まとめ
恩納村から美ら海水族館までは、車がないとアクセスが少し難しく感じられます。しかし、路線バス・高速バス・観光バスツアー・タクシーといった複数の方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
- 路線バス:安く移動できるが本数が少ない
- 高速バス+路線バス:快適だが時間はかかる
- 観光バスツアー:効率的で安心だが自由度は低め
- タクシー:高額だがドアtoドアで楽に移動できる
大切なのは、自分の旅行スタイルに合わせて「時間・費用・自由度」のバランスを考えて選ぶことです。事前に「のりものNAVI Okinawa」でバス時刻を調べ、帰りの計画を立てておけば、車なしでも安心して美ら海水族館を楽しむことができます。
美ら海水族館は黒潮の海を再現した大水槽やイルカショーなど、子どもから大人まで魅了するスポットです。恩納村滞在でも工夫すれば十分にアクセス可能なので、ぜひ自分に合った方法で訪れてみてください。