この記事で分かること
- 沖縄コンベンションセンターの利用料金
- 沖縄コンベンションセンターの予約方法
- 借りられる備品とその料金
沖縄コンベンションセンターは、沖縄を代表する多目的イベント施設で、展示会やコンサート・セミナーなど、さまざまな用途で利用されています。
しかし、「予約方法が分かりづらい」「料金の仕組みが複雑で不安」といった声も少なくありません。
初めて利用を検討する方にとっては、手続きや利用ルールが気になるところですよね。
そこで本記事では、利用料金・予約・いざという時のキャンセル方法まで現地在住のライターが分かりやすくまとめました。「沖縄コンベンションセンターでイベント開催を考えている」という方は、まずこの記事をチェックしてみてください。
いくらかかる?料金の目安とPDF料金表のダウンロード方法

沖縄コンベンションセンターには、「展示棟」「劇場棟」「会議棟」の3つのエリアがあり、利用目的に応じて選ぶことができます。
それぞれの施設ごと、時間区分ごとに利用料金が設定されており、例えば展示会やセミナー・会議は会議棟、演劇公演は劇場棟など、用途に応じて最適な施設を選ぶことがイベント成功の第一歩です。
この項目では各展示棟の施設利用料金について、朝から夜まで余裕を持って使える【全日利用(9時〜22時)】の場合を公式サイト※から抜粋してまとめました。
※出典:沖縄コンベンションセンター公式サイト 施設利用料(2025/6/24参照)
利用したい施設が既に決まっている方をはじめ、どの施設が最適か迷っている方も、まずそれぞれの施設の特徴と料金を比較してみましょう。
展示棟の利用料金
条件 | 料金(入場料を徴収するイベントや営業活動を行う) | 料金(左記以外) | |
---|---|---|---|
施設使用料 | 入場料 5,000円未満 | 入場料 5,000円以上 | 710,400円 |
984,360円 | 1,415,520円 |
展示棟は見本市・展示会・コンサート・スポーツイベントの開催など、多種多様な用途で利用が可能な多目的ホールです。最大5,000人の収容、着席ビュッフェで最大1,200席まで対応可能となっています。
出典:沖縄コンベンションセンター 展示棟(2025/6/24参照)
劇場棟の利用料金
①劇場:1709席 (1F:1027席 2F:466席 3F:216席)
条件 | 料金(入場料を徴収するイベントや営業活動を行う) | 料金(左記以外) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
施設使用料 | 入場料 3,000円未満 | 入場料 3,000円以上 | 平日 | 土日・祝祭日 | ||
平日 | 土日・祝祭日 | 平日 | 土日・祝祭日 | |||
356,610円 | 399,970円 | 418,140円 | 501,170円 | 291,640円 | 333,840円 |
劇場は演劇・クラシックコンサート・ミュージカル・ライブコンサートなど、全ての舞台芸術に対応し、また、大型式典・集会のメイン会場としても利用可能な設備を整えています。
出典:沖縄コンベンションセンター 劇場棟(2025/6/24参照)
②会議場C1:25席(1テーブル2名)
条件 | 料金(入場料を徴収するイベントや営業活動を行う) | 料金(左記以外) | |
---|---|---|---|
施設使用料 | 86,760円 | 70,440円 |
③会議場C2:18席(ソファー) 、8席(簡易ソファー)
条件 | 料金(入場料を徴収するイベントや営業活動を行う) | 料金(左記以外) | |
---|---|---|---|
施設使用料 | 57,960円 | 41,520円 |
会議場C1・C2は劇場棟内に設置され、C1は分科会場や事務局控え室に、C2は来賓のおもてなしに利用できます。
出典:沖縄コンベンションセンター 劇場等(前出リンク 再参照)
会議棟の利用料金
施設名 *()内は収容人数を示す | 料金(入場料を徴収するイベントや営業活動を行う場合) | 料金(左記以外) |
---|---|---|
会議場A1(250) | 401,160円 | 327,000円 |
会議場A2(60) | 120,720円 | 91,800円 |
会議場A3(20) | 51,600円 | 40,320円 |
会議場B1(135) | 223,800円 | 172,320円 |
会議場B2(54) | 109,440円 | 91,800円 |
会議場B3~B7(30) | 69,120円 | 57,960円 |
会議場A1はシアター形式で500席設営可能。会議場A2・A3は同じくシアター形式でそれぞれ105席・30席を有し、社員研修や展示即売会、小規模パーティーなど様々な目的で利用が可能です。
会議場B1はシアター形式220席の設営が可能で、セミナーや講演会に最適です。その他、同じくシアター形式で46席〜112席が設営可能な6つの小会議場(会議場B2〜B7)があり、学術会議やビジネスなどに幅広く活用できます。
※出典:沖縄コンベンションセンター 会議棟A・会議棟B(2025/6/24参照)
さらに詳しい料金については、沖縄コンベンションセンター公式サイトの「利用規程・利用の手引き※」から、PDFをダウンロードしてご確認ください。
今回ご紹介した【全日利用】以外の時間帯についても、各施設ごとに料金が記載されています。
※沖縄コンベンションセンター公式サイト「利用規程・利用の手引き」(PDF)(2025/6/24参照)
いつから予約できる?必要書類と手続きの流れをわかりやすく解説

スムーズな予約手続きには、事前の手順・必要書類の確認が重要なポイントです。
この流れを把握していないと、手続きが間に合わず希望日に予約できなかった、などのトラブルになってしまうこともあります。
ここでは予約の流れに沿って、手続きと必要書類をわかりやすく解説します。
予約受付開始時期(何ヶ月前から?)
沖縄コンベンションセンターでは、会議・展示会・コンサートなどのイベントの種類によって「MICE区分※」が設けられており、それぞれ予約の開始時期が異なります。
※MICE(マイス)とは、「会議・研修(Meeting)」「報奨旅行(Incentive)」「国際会議(Convention)」「展示会・イベント(Exhibition)」の頭文字を取った区分です。
MICE区分による受付開始日の違いを以下の表にまとめました。
受付開始日 | MICE区分 |
---|---|
随時受付 | ・劇場および展示場を使用する国際会議・国際展示会等・全館利用の全国規模のMICE |
利用開始日の【3年前】から受付 | ・国、沖縄県が主催する会議、国際会議等、全館使用の会議 |
利用開始日の【2年前】から受付 | ・県外会議等 |
利用開始日の【1年前】から受付 | ・県内会議等 |
例えば国際会議や大規模な展示会など、公共性の高いイベントは早い段階から予約が可能である一方、地域行事や一般利用などは、比較的遅い時期からの受付となる仕組みです。
希望する日が取れなかった…とならないためにも、開催予定のイベントがどのMICEの位置づけにあたるのかをあらかじめ確認しておきましょう。
予約申込の方法(電話・FAX・窓口)
予約受付開始日が確認できたら、以下の手順で仮予約を行います。施設名や疑問点などは先に書き出し、手元でメモがとれるようにしておくとスムーズに予約が進められます。
窓口営業時間:年末年始を除く9:00~17:00
電話:098-898-3000
必要事項を記入し、EメールかFAXにて【空き状況を確認した当日中】に送信
- Eメール宛先:info@oki-conven.jp
- FAX宛先:098-898-2202
空き状況確認は電話で行いますが、そのまま電話での申し込みはできません。
また当日中の申し込み以外は無効となりますので、時間に余裕をもって始めることをおすすめします。
必要書類と提出先
仮予約が完了した後、沖縄コンベンションセンターから折り返し届く「利用許可申請書」に必要事項を記入し、いずれかの方法で提出します。
- 窓口営業時間内にメールを送付する
- Eメール宛先:info@oki-conven.jp
- 窓口営業時間内に持参する(窓口営業時間:年末年始を除く9:00~17:00)
- 郵送で提出する
- 郵送先:〒901-2224 沖縄県宜野湾市真志喜4-3-1 沖縄コンベンションセンター 受付担当
以上をもって本予約の完了となります。
いつまで無料?キャンセル料・変更ルールの注意点まとめ

入念に準備していても、予定変更は誰にでも起こりうることなので、事前にキャンセル時の流れを知っておくことが安心につながります。
万が一のキャンセル時には、所定の書類を提出する必要があり、手続きのタイミングによってはキャンセル料が発生することもあります。いざというときに慌てないよう、キャンセルに関するルールをこの記事で確認しておきましょう。
キャンセル条件(開催日までの日数) | キャンセル料 |
---|---|
「180日前の前日」まで | なし |
「180日前から30日前」まで | 施設使用料の30%相当額 |
「29日前」を切ったとき | 施設使用料及び附属設備使用料等の全額 |
表にある通り、開催日までの日数によってキャンセル料が発生するかどうかが決まります。
予約をキャンセルする場合は、所定の「沖縄コンベンションセンター使用取消届(PDF)※」を提出して申請します。
※使用取消届(PDF)ダウンロードリンク:
https://www.oki-conven.jp/wp-content/uploads/top2/pdf/04riyoutorikesitodoke_2024.pdf
天災地変や不可抗力、その他使用者の責任に問えないものはこの限りではありませんので、詳しくは施設担当者へ確認してください。
また、使用日や使用時間の区分変更は原則不可となります。
※使用時間区分は以下の通りとなります。
午前 | 午後 | 夜間 | 昼間 | 昼夜間 | 全日 |
9時~12時 | 13時~17時 | 18時~22時 | 9時~17時 | 13時~22時 | 9時~22時 |
やむを得ない事情と判断された場合は、例外として予約の変更が認められる可能性がありますが、その場合でも
- 変更の申し出が開催日の30日以上前であること
- 変更希望日が当初の開催日から7日前後であること
- 変更希望日に施設に空きがあること
という条件をすべて満たす必要があります。
なお、イベントの主催者や内容に変更があった場合は、再度使用許可の申請が必要になります。予約後の施設利用権については、たとえ一部であっても第三者に譲ったり貸したりすることはできません。
何が借りられる?付帯設備とレンタル料金の一覧

設備や備品を利用する場合は、レンタル料金がかかることを確認しておきましょう。
各会場には、音響・照明・机・椅子などの設備や備品が用意されていますが、これらを使用する際には施設使用料とは別にレンタル料金が発生します。イベントの内容や規模に応じて必要な備品も変わってくるため、事前にチェックして見積もり費用に含めておくと安心です。
ここでは展示棟・劇場棟・会議棟それぞれでよく使われる備品をピックアップしてご紹介します。
出典:表中すべて 沖縄コンベンションセンター 備品利用料金(2025/6/27参照)
展示棟専用設備・機材
品名 | 単位 | 利用料(税込み) |
---|---|---|
展示場・音響照明基本セット | 1式 | 35,000円 |
調光ユニット・分岐分電盤 | 1台 | 8,000円 |
高所作業車 (21m) | 1台 | 5,800円 |
劇場棟専用設備・機材
品名 | 単位 | 利用料(税込み) |
---|---|---|
劇場スクリーン (13m×5m) | 1基 | 4,600円 |
エレベーターマイク装置 | 1台 | 1,000円 |
オーケストラピット | 1台 | 6,500円 |
ピアノ・スタインウェイ D-274 | 1台 | 11,500円 |
会議棟専用設備・機材
品名 | 単位 | 利用料(税込み) |
---|---|---|
会議場移動用音響基本セット | 1式 | 22,000円 |
会議場固定スクリーン | 1式 | 4,600円 |
同時通訳セット(会議室A1に常設) | 1式 | 58,000円 |
その他関連設備・機材
品名 | 単位 | 利用料(税込み) |
---|---|---|
スタッキングチェアー | 1脚 | 600円 |
パーティション (自立型) | 1台 | 2,000円 |
液晶ビデオプロジェクター | 1台 | 60,000円 |
スポットライト(1Kw以上) | 1台 | 650円 |
スピーカー (モニタ用) | 1台 | 2,000円 |
表中の「基本セット」はいくつかの備品をまとめた料金設定のものです。
また、この他にも多くの備品、機材がレンタルできます。いずれも詳細は前出の公式ホームページを確認してください。
また、設備の使用料とは別に冷房や電気・水道などの利用にも追加の料金がかかります。
種類 | 条件 | 料金 |
---|---|---|
冷房利用料 (記載のない場合は施設使用料に含まれる) | 展示場 1時間までごとに | 21,350円 |
劇場ホール 1時間までごとに | 16,350円 | |
持ち込み器具電力利用料 | 1日につき3Kwまで毎に | 1,250円 |
水道利用料 | 1m3まで毎に | 630円 |
イベント全体の見積もりを立てる際はこうした費用も含めて検討しましょう。
いつが空いてる?空き状況の確認と問い合わせ方法

前のセクションでも触れたとおり、施設空き状況の確認は、下記窓口の受付時間内に電話で行います。
- 受付時間:9:00~17:00(12月29日から翌年1月3日までは除く)
- 電話:098-898-3000
なお、問い合わせは電話のみの対応となっているため、メールなどでは受け付けていないことに注意が必要です。
いくつか候補日を準備し、希望する施設名とあわせて事前に整理しておくと、万が一希望日に空きがない場合でも落ち着いて対応できます。準備をしっかり整えてから空き状況の確認をしましょう。
まとめ|まずは料金表と空き状況を確認しよう

沖縄コンベンションセンターの利用を検討している方に向けて、料金や予約の基本的な流れをご紹介してきました。
施設の利用料金は、利用する棟や時間帯、イベントの規模や内容によって大きく変わるため、事前の確認が重要です。
まずは、以下の2つのステップから準備を始めてみましょう。
- 料金や手続きの流れをチェック
利用方法や申請手順は、公式サイトの「利用の手引き」に詳しく掲載されています。
一度目を通しておくと、手続きがスムーズに進められます。利用の手引き(PDF):
https://www.oki-conven.jp/wp-content/uploads/top2/pdf/RiyouTebiki_250328.pdf(2025/6/27参照) - 予約希望日と施設を決め、空き状況を確認
利用したい日時と施設名を決めたら、電話で空き状況を確認します。
受付窓口電話番号:098-898-3000
受付時間:9:00 ~ 17:00 (12月29日から1月3日までを除く):098-898-3000電話でのみ受付となっているため、複数の候補日をあらかじめ用意しておくと安心です。
イベント開催には思った以上に様々な準備が必要です。施設予約はイベント成功の要となる大事な工程となりますので、候補日が決まったらできるだけ早めに取りかかりましょう。
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あわせて、詳しい施設紹介やイベントでの使用例が掲載されている沖縄コンベンションセンターの公式サイトもぜひチェックしてみてください。
沖縄コンベンションセンター 公式サイトURL:https://www.oki-conven.jp/top2/
この記事が少しでもあなたの一助となれば幸いです。
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